「魔女の一撃」というより「巨人の鉄槌」といった方が適している程の激痛が襲ってくる 「ぎっくり腰」。かつて腰痛とは年配の人・引越し業者さんの持病である、といった 認識がされていましたが、現代社会の中では「継続的な姿勢の歪み」が引き起こす 若年層のぎっくり腰が増えてきています。その原因の多くが「不摂生による体の強度の弱体化」 「一部筋肉への負担の増加」「継続的な不自然な姿勢」などです。ぎっくり腰は既に世代を 問わない「現代病」として認知されようとしています。
腰痛の分類は医学的、所謂学術的な区分けとなりますが「筋筋膜性腰痛」 「椎間板ヘルニア」「脊椎分離症」「脊椎すべり症」「変形性脊椎症」「腰部脊中管狭窄症」 「骨粗鬆症」「内蔵疾患」等になります。我々が言うところの「ぎっくり腰」とは突然に 襲い掛かってくる「急性」の腰痛。医学的な言葉では「急性腰痛症」という名称で 定義されています。とはいえ、急性の腰痛全てを「ぎっくり腰」と総称している為、 細かい定義は各治療院ごとによってマチマチのようです。
ぎっくり腰は「突然」やってくることが殆どです。余りに突然襲い掛かってくるがゆえに 「魔女の悪戯」という表現もされています。「巨人の気紛れ」でも通用するのではないでしょうか。 ただ、ぎっくり腰の症状は確かに突然やってきますが、結局は積み重ねの結果として 「ぎっくり腰」という症状が表出する、という表現が適切ともいえます。
ぎっくり腰になる原因の多くは 「中腰で『腰を使って』重たい物を持ち上げようとした時」 です。第4・5腰椎当たりに負担が集中する事で「グキッ」と腰が悲鳴を上げます。 ですが、実はクシャミ1つでぎっくり腰になってしまうケースもあります。このように ぎっくり腰の発症する状況は人によってバラバラなのですが、1つだけ言えるのは 「体を支える仕事を限られた腰椎に任せてしまう」事によって多発しているという事実です。 ぎっくり腰を知るには人間の体を支える「脊椎」について知ることが一番の近道ともいえます。
また、もう少しぎっくり腰を細かく見ると、限定的な腰椎への負担増によって 血行不良による「筋肉疲労」「炎症」 が発生したり、無理な姿勢によって「骨盤」「背骨」の歪みが発生し、恒常的な負担が腰にかかる などが挙げられます。最近は「姿勢」「食生活」などが若年層のぎっくり腰の要因として挙げられ ているようです。ぎっくり腰が成人病同様に「現代病」と明確な認知がされる時代がそこまで 来ているといえます。
唐突のぎっくり腰にどうして良いのかわからなくなってしまった場合は とにかく「絶対安静」で横になりましょう。特に若年層の場合、自分の症状を 確認する為、またぎっくり腰じゃないと自分で判断する材料欲しさに無理に腰を 動かそうとして、余計に状況を悪化させるケースが多いです。
ぎっくり腰は腰の炎症(の場合が多い)です。ですので、とにかく横になって 冷やす事に専念しましょう。2〜3日の安静で炎症もある程度治まり、腰が随分と 楽になるはずです。ある程度楽(冷静に物を考える事ができる程度)になったら 近くの病院に行って診察を受けましょう。激痛時に整体やカイロプラクティック 等に行って調整を受けるのも効果的といわれていますが、体を無理して動かすよりも、 まずはゆっくり安静にして症状が緩和するのを待つ方が得策です。炎症が治まった 後に治療院に通い、ズレている骨盤や関節を調整してもらい、今後の腰痛対策を するのが負担が少ないです。
ぎっくり腰の治療・改善に効果があると言われている医術は西洋・東洋共に あります。「整形外科」「鍼灸」「整体」「接骨院」「カイロプラクティック」 などなど、その種類と性質はそれぞれによって異なります。どれが一番良い、 というわけでもなく、結局は自分で決めることが必要になってきます。 勿論、通院という形になりますので「近所である」「1回当たりの費用が安い」 「腕は確か」といった様々な検討要因が出てきます。少なくとも、各医術ごとの 特徴や診察してもらう先生のポリシー程度は事前に確認、あるいは初診の際に しっかりと確認をし、自分の大切な体を預けるに値する先生かどうかを判断する ことがとても大切になってきます。じっくりと時間をかけて検討下さい。
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